オーデマ ピゲ ブティック銀座


高級時計の定義 オート・オロロジュリとは ―ムーブメントを知ることは、高級時計を知ることに繋がるのです。

高級時計の真意


オート・オロロジュリ。日本では高級時計製造と訳されていますが、この単語の真意は伝えきれていないようです。なぜなら、日本での“高級時計”の解釈が曖昧だからです。
機械式時計は、ヨーロッパで生まれ、ヨーロッパの歴史の中で発展してきました。ヨーロッパの人たちにとって機械式時計はとても身近なもので、文化のひとつといっても過言ではないでしょう。だから、多くのヨーロッパ人は、機械式時計の価値をよく知っており、高級時計がどんなものかを理解しているのです。
たとえば、オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」を着けてヨーロッパの空港にいると、「いい時計してるね」と気さくに声をかけてくれることがあります。彼らは、その時計の価値を知っており、心から褒めてくれるのです。最初は少々驚きましたが、それが彼らの時計に対するスタンスなのです。
残念ながら、日本にはその文化はまだありません。そうなる第一歩として、まず、機械式時計の、高級時計の価値がどこにあるのかを知ることが重要になってきます。

価値を決定づけるもの

高級時計という言葉を聞いたとき、多くの人はゴールドのケースやダイヤモンドが散りばめられたモデルを想像するでしょう。もちろん、それらは時計の価値を上げることに手を貸します。ただし、それは付加価値に過ぎないのです。先に述べた「ロイヤル オーク」が、ステンレススチールケースの2針時計であっても、高級時計として認められ、憧れの対象となっているのは、手間ひまを惜しまずに製作された工芸品だからです。そして、その価値を決定づけるのがムーブメントなのです。

ムーブメントの大事なこととは

ムーブメント製造を構成するのは、「技術開発」と「仕上げ・装飾」という大きく2つの工程です。オーデマ ピゲはここに時間とコストをかけるのです。
ムーブメント内部は、膨大な数のパーツが複雑に入り組んでいます。シンプルな手巻きモデルでも、100以上のパーツが使われており、その数は、自動巻き、クロノグラフ、複雑時計となるにつれ、どんどん増えていきます。精密機械である時計だけに、ひとつのパーツに不具合があっても正常に機能しなくなるので、複雑になればなるほど難度は増していきます。それを設計し、組み立てるすべての工程を手作業でこなしていくのです。一見、とてつもない作業に見えますが、それがオーデマ ピゲにとっての日常なのです。

世界最高の技術開発力

オーデマ ピゲは、ムーブメント製造を専門に創業したこともあり、その「技術開発力」は時計界でも群を抜いています。
1888年のパリ万博で、スプリットセコンドクロノグラフや永久カレンダーなどを搭載した世界初のグランコンプリカシオン懐中時計を発表したのを皮切りに、世界最小のミニッツリピーター搭載懐中時計、世界最薄の手巻き腕時計、永久カレンダー搭載自動巻腕時計、そしてトゥールビヨン搭載の自動巻腕時計といった、世界初といわれる時計を次々と製作しています。
その技術力は、時計界でも一目置かれており、自社の時計に大きな価値を与えたいと願う、多くのブランドからムーブメント提供の依頼を受けています。そして、優秀なムーブメントが時計の価値を高めてくれることをよく知る一流ブランドは、あえてオーデマ ピゲの名を公表しています。
たとえば、シャネルの「J12 キャリバー3125」は、オーデマ ピゲの「3120」を搭載していることをリリースにはっきりと示していますし、カルティエが今年発表した複雑時計「パシャ フライングトゥールビヨン」は、オーデマ ピゲ/ルノー・エ・パピ社のムーブメントであることをはっきりと公言しています。
いまや、オーデマ ピゲ開発のムーブメントを搭載することは、高級時計の証ともなっているのです。

手作業へのこだわり

そんなオーデマ ピゲが、創業以来135余年に渡って継承していることがあります。それはムーブメントの「仕上げ・装飾」の工程にあります。
オーデマ ピゲでは、現在もムーブメントの構成パーツすべてに、手作業で磨きや装飾を施しているのです。機械に頼ることが当たり前となった今日の時計界にあって、とても稀少なことですが、あくまでも手作業にこだわることがオーデマ ピゲにとっての常識なのです。そして、手作業によって仕上げられたパーツひとつひとつは、とても機械に頼っていては出せない、目を見張る美しさを湛えるのです。

真のマニュファクチュールとは

現在広く使われている時計用語に「マニュファクチュール」という言葉があります。それは自社一貫生産と日本語に訳され、多くのブランドが「マニュファクチュール」を掲げています。しかし、ラテン語による本来の意味は、「manu=手」「facture=行い」なのです。つまり、手作業ですべてを行うことこそ、真のマニュファクチュールということになります。
高度な技術力で「マニュファクチュール」によって丹念に仕上げられたムーブメントにこそ、真の価値が宿っています。高級時計の真髄は、まさにそこにあるのです。

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