インタビュー当日、森田氏がその腕に着けていたのは、ブラックダイヤルにダイヤが煌めく「ミレネリー リミテッド エディション by MORITA」。
2008年の秋に発表されたこのモデルは、ダイヤルの全面とベゼル、ラグにダイヤがセッティングされたタイプと、ブラックダイヤルにピンクゴールドのスタッズと12のダイヤをあしらったタイプの2パターンがあるが、何より話題を呼んだのは、「オーデマ ピゲのデザイナー以外によるデザインであること」でした。
「このデザインを手がけることになったのは、ファサードが完成してからでした。完成して、スイスの本社の方々を交えて食事をしているとき、『時計に興味はありますか』と聞かれて、むちゃくちゃ興味がありますと(笑)」
オーデマ ピゲと森田氏の直接的な関わりは、「オーデマ ピゲ ブティック銀座」のファサードとサロンのデザインが最初だったと言います。
「そこで僕が『じゃあ、ぜひ時計をデザインさせてください』と言ったら、まさかそんな答えが返って来るとは思ってなかったようで、そのときはびっくりされてしまって。今までオーデマ ピゲは、外部のデザイナーに時計をデザインさせたことはありませんから、と答えられてしまったんですけどね」
しかし、そこで引き下がる森田氏ではありませんでした。













